くよくよしてるから、奴に言ってやったんだ。
「君は個性というものを、固定的に考えすぎているんじゃないか。確かに過去を見れば、自分がしたこと、できなかったことだけがある。それを個性の現れとすることもできる。それにしたって、無意識という広大な領域のごく一部なんだ。未来を見ようよ。そこには無限の可能性がある。」
奴との生活は刺激的だ。いつも、思いもよらない言葉が口をついて出る。