昨日WOWOWで「ステート・オブ・グレース」という映画を見た。主演はショーン・ペン。ひしゃげ顔なのに、知的で育ちよさげに見える希有なひと。
スローモーションと、銃で撃たれて血しぶきではなく、細かい肉片が飛ぶ演出が印象的な映画だった。
切れやすい性格がわざわいして、組織の邪魔になって兄に殺されるジャックという男がいる。抑えきれないクレージーさが良かった。抑える気もなさそうなんだけど、自分でも持て余していらいらするくらいクレージーだった。
子供どうしで喧嘩するとき、すごい変な顔をしたり、変な声にしたりすると効果的だった。大人はそんなことしない。冷静になって、我に理ありを強調する。ジャックは違った。子供のまんまだった。
トゥルー・ロマンス」のポン引きの親玉と同じ役者かな、と思った。いや違うな、やっぱそうかも、二三回行ったり来たりした。