煮出した麦茶を熱いまま、冷え冷えのピッチャーに注いでいたら割れた。 パシンと乾いた音がして、きれいに底が抜けるかたちで割れたのだった。 ピッチャーの形をした麦茶が、その形をゆっくりと変えながら、ぼくのズボンに落ちてきた。 直方体の麦茶はぼくの…
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