ちらっと見た子供向けのアニメ。
弱虫の男の子がいて、いつもおもちゃのロボットを手にしている。
ロボットは自分で歩くこともできないんだけれど、どうやら遠くにいる人の意志を感じることができるらしく、誰々が帰ってくるみたいだよと言って男の子をなぐさめている。
その役割は携帯電話によく似ている。血も流せば涙も流す携帯電話だと思うとわかりやすい。その能力の秘密は不可知で、話すことが予言めいて聞こえる。基本的には不具で、大切に扱わなければならない。そのことも、携帯電話によく似ていた。


人の気持ちを誰かに伝えるときには、自分のことを言う以上の配慮がある。話すタイミングがわからなかったり、悪意でねじまげて伝えることさえある。奇妙な三角関係がそこにある。


携帯電話に人格を認めてみる。伝えることの意味について考える。