灯台の屹立する、海が退いたあとの谷を、なんのメタファーとするか。
そのアイデアを得た。
いままでそれを、乾いたV、不毛の地だと捉えていた。
それは顕現したAであるとしてもよいのだ。
子供だったら、生活の糧を失っておろおろするよりも、そこに夢の世界を見るだろう。おろおろすること、夢の世界で遊ぶこと、これほどの違いが、今までぼくにはわからなかった。