2004-04-17から1日間の記事一覧

子供のころ好きだった図鑑に、脳みそが自分の体をどう認識しているか、図示した絵があった。敏感で、器用に動くところ、たとえば手の指なんかはそれだけ大きく描かれている。それが人間だとわかるのに、奇妙にゆがんだ姿態は、あとですきになった「家畜人ヤ…

いやましの「いや」が気になって辞書で調べたら、数字の八と同語源で、ものごとのたくさんある様をあらわす、とあった。 植物のヤツデとか、ヤマタノオロチとか、それ系だよね。 とか、っていうけど他に思いつかない。前のバイトに、ひょうひょうとして、反…

灯台の屹立する、海が退いたあとの谷を、なんのメタファーとするか。 そのアイデアを得た。 いままでそれを、乾いたV、不毛の地だと捉えていた。 それは顕現したAであるとしてもよいのだ。 子供だったら、生活の糧を失っておろおろするよりも、そこに夢の…

稲垣足穂『A感覚とV感覚』*1を読んだ。 Aとはアナル、Vはヴァギナを指している。 常から「なぜそれに惹かれるのかわからないもの」について考えてきた。 生き続けたい、何かを手に入れたいという欲望とは別種の、対象の見えにくい、それだけにいや増しに…