プレミアリーグの中継は、低い位置から寄りで写すから、
近い人はでかく、遠い人は小さく見える。
このリーグの特徴の、がつがつ削りまくるプレースタイルをより楽しめる感じ。
サイドチェンジも、小さく見える人のところへ、すーって通るから、
すごく劇的に見える。
そう言えば、いつも見てるスペインリーグは、引きで撮る。
だけど華麗なパスワークなんて最近見てない。
スタジアムもいい雰囲気だし、プレミアリーグいいなあ。


1.アンリの頭蓋骨ほしい。
2.ベルカンプは相変わらずベルカンプだった。体育の時間のサッカー並に、自由に動いてた。
3.リュングベリが長袖を手首に余らせ気味にして、腰を落として元気良く走ってるさまは、
微妙に昔なつかしい感じで、良かった。

バーチャルリアリティ

ゴーグルとパワーグローブをはめる。
間接部分に抵抗をコントロールする部品が入っていて、
バーチャル・リアリティで、
物をつまんだりする感覚を被験者に与える。
すごくかたいもの。
ゴムみたいなもの。
力を加えていくと、途中で壊れてしまう物。
ゴーグルで見たとおりの映像が、
本当にそこにあって、
触っているかのような感じがする。

ここからが仕方話のおもしろさで、
指で押してもびくともしない感じがすることになってしまう。
大きなタンスがそこにある。
上から押したってびくともしない。
すると、それにぶらさがることだってできてしまう。
パワーグローブをはめただけで、宙に浮くことができる。

「グローブってどこまであるの?」
「そりゃ全身」

雨だ。びちゃびちゃ降ってる。
靴の上からビニール袋を履いて帰ってきた。
今日もぼくは自転車。
20分くらいかかる。


それほどうち解けていない相手に、
それをヒロイックな行為として報告して、
そのままの意味で伝わった。不思議だな。

ムーミンパパ海へ行く」読んだ。
村上春樹羊をめぐる冒険」に似てた。

大きな違いは、最後まで主人公がその居心地の悪い場所を出ていかないこと。
船が壊れそうで壊れなかったし、次の章ではムーミン谷へ帰って、めでたしめでたしなんだろう?
と思いながら読んだ。
帰らなかった。
なんだかそこに不思議な浮遊感があった。


ぼくの現実でのいちばんの浮遊感は、オルガスムスではなくて、
運転の上手な友達の車の助手席に座っていて、
何の前触れもなく、信号待ちでその友達がエンジンを切ったとき。
鳥の声は聞こえる、堤防を走っていたので川のせせらぎは聞こえる、
遠くを走る車の音が聞こえる。イキそうだった。

煮出した麦茶を熱いまま、冷え冷えのピッチャーに注いでいたら割れた。
パシンと乾いた音がして、きれいに底が抜けるかたちで割れたのだった。
ピッチャーの形をした麦茶が、その形をゆっくりと変えながら、ぼくのズボンに落ちてきた。
直方体の麦茶はぼくの膝頭で砕けた!
リョコウバトの最後の一羽が、撃ち抜かれ落ちてくる幻覚が見えた。
「熱い」とぼくが言うのが聞こえて我に返った。
それで終わりかと思ったら、なにしろ熱いので急いでズボンを脱いだ。
腹がたったのでズボンを投げた。


それにしても、熱くて「熱い」と言うなんて、ぼくも日本人なんだなあ、と思った。