新「親孝行」術 ISBN:4796629165 とっても良かった。ハウツー本として読むと、章が進むほどに「ダメだよ、ついていけないよ」って感じだったけど、その感情が切実だっただけに、プレイとしての読書が際だって、良かった。 心に根ざさない実践としての親孝行…

「ムーミンパパ海へ行く」読んだ。 村上春樹「羊をめぐる冒険」に似てた。大きな違いは、最後まで主人公がその居心地の悪い場所を出ていかないこと。 船が壊れそうで壊れなかったし、次の章ではムーミン谷へ帰って、めでたしめでたしなんだろう? と思いなが…

芥川龍之介「河童」 舟崎克彦「ぽっぺん先生とどろの王子」 読んだ。

カフカの『審判』読んでる。 人がなにかの象徴として立ち現れるのが、リンチ的でおもしろい。 こちらの勝手なものさしに当てはめてしまうから、つまらない人ばかりだと言って疲れてしまう。 ぼくの、人の話を聞こうという態度は、どんな人もできるだけ評価し…

稲垣足穂『A感覚とV感覚』*1を読んだ。 Aとはアナル、Vはヴァギナを指している。 常から「なぜそれに惹かれるのかわからないもの」について考えてきた。 生き続けたい、何かを手に入れたいという欲望とは別種の、対象の見えにくい、それだけにいや増しに…

佐藤春夫「厭世家の誕生日」岩波文庫 おもしろい。短編っていいな、いいもんだなと思う。

「神の子どもたちはみな踊る」よかった。 奥さんに「やればできるじゃない」と言われたらしい。 ぼくも言ってやりたい。